みなさん、こんな経験はありませんか?
「結論から伝えてほしい!」
「結局何を伝えたいの?」
「話を整理してから伝えてほしい!」等々。
私自身もそう感じた経験があります。
また人にわかりやすく話を伝えるにはどうしたらいいんだろう?と、と深く考えることもよくあります。
実際に今、このブログを書きながら試行錯誤しています。
実は、多くの優秀な講師やビジネスマンは、講義やプレゼンテーションで「PREP法」を活用しています。
PREP法は話し言葉と書き言葉の両方で効果的であり、内容を明確に伝えるのに役立ちます。
私たちもビジネスをスムーズに進めるためには、是非この「PREP法」を取り入れて、話すことや書くことに自信を持ちたいものですね。
そこで今回は、「PREP法で伝える力を磨く!わかりやすい話し方と書き方のテクニック」というテーマでお届けします。
まずはPREP法とは何か?から始めて、日常やビジネスで役立つ、わかりやすい話し方や書き方のテクニックをお伝えしていきますね。
PREP法とは?
わかりやすい話し方や文章には次のような特徴があります。
- 結論がすぐに把握できる
- 根拠や説得力が伴っている
- 何を1番に伝えたいのかわかる
これらの特徴を体系的に取り入れたのが「PREP法」になります。
PREP法は、以下の4つの部分で構成されます。
- P (Point) 結論(話の中で1番重要なポイントを先に伝える)
- R (Reason) 理由 (その結論に至った理由や根拠を説明する)
- E (Example) 具体例 (理由を補強する具体例や事例を挙げる)
- P (Point) 結論を再確認 (最初に伝えた結論を繰り返して強調する)
このPREP法を、文章作成や口頭で伝える時に活用すると、わかりやすく簡潔に伝えられるようになります。
PREP法のメリット
PREP法を使うメリットをいくつか紹介していきますね。
- 説得力が出る 理由と具体例を組み合わせることで、聞き手や読み手に対して説得力のあるメッセージを提供できる。
- 短時間で意見が伝わる 話や文章を明確化することで、ポイントを速やかに伝え、余計な情報や雑談を避けることができる。
- 文章をスムーズに作成できる PREP法(結論→理由→具体例→結論)で、一貫性のある流れで、文章が論理的でスムーズに構成できる。
- 情報整理に使える PREP法(結論→理由→具体例→結論)で、話が整理され、聞き手が情報を理解しやすくなる。
- 言語能力の向上 PREP法を用いる練習を通じて、効果的な言語表現や論理的な話し方を身につけることができます。
- 記憶の援助 ポイントを繰り返すことで、聞き手や読み手が主要なメッセージをより簡単に記憶できるようになります。
- ブレがなく一貫性を保てる すべての主張を同じ形式で提示することで、話の一貫性が保たれ、プロフェッショナルな印象を与える。
- ストレスの軽減 話の流れが計画的であるため、発表中に何を言うか迷うことが少なく、発表者のストレスが軽減されます。
また自分のメッセージに自信を持って話したり、書くことができます。 - 聴衆や読者の関与 具体例を提供することで、聞き手や読み手の関心を引き、より深く話に引き込むことができます。
これらのメリットは、PREP法を使うことで、より効果的なコミュニケーションが可能になることも示しています。
PREP法のデメリット
PREP法のデメリットを以下になります。
- 使い慣れる必要がある PREP法を効果的に使用するためには、適切なトレーニングが必要となり、その準備には時間と労力がかかります。
- 長文や物語には向かない 長文を書く際には流れや展開が自然に求められます。PREP法では、創造的な表現やオリジナルの思考を抑制するので向きません。
これらのデメリットは、PREP法を適用する際に考慮すべきポイントとなります。
PREP法の例文
以下は、PREP法を用いた短文の例です。
<例1 朝食について>
結論 朝食を食べることは健康に良いことです。
理由 朝食をとることで一日のエネルギーが供給され、代謝が良くなるからです。
具体例 研究によると、朝食を食べる人は食べない人に比べて全体的に栄養バランスが取れています。
再結論 なので、一日を健康的に過ごすためには、朝食を食べることが重要です。
<例2 水分補給>
ポイント 水をたくさん飲むべきです。
理由 水分は体の約60%を占め、重要な生体機能を維持するのに不可欠です。
具体例 スポーツ選手はパフォーマンスを最大化するために、特に多くの水を飲むようにしています。
再結論 なので、健康を保つためにも、日々十分な水分をとることが大切です。
<例3 運動習慣>
ポイント 定期的な運動が推奨されます。
理由 運動は心臓の健康を促進し、ストレスを軽減します。
具体例 週に3回30分のウォーキングをするだけで、心疾患のリスクが低下することがわかっています。
再結論 なので、一週間に数回の運動を取り入れることは、健康維持に役立ちます。
結論・理由・具体例を決めるには、やはり使い慣れることが重要ですね。
PREP法の練習方法
PREP法を活用できるための練習方法をお伝えしていきますね。
- 日常会話での実践 普段の会話で意識的にPREP法を使ってみる。
例えば、友人や家族との会話である主張を、理由と例を挙げて説明する。 - プレゼンテーションの作成 特定のトピックについて短いプレゼンテーションを準備し、PREP法を用いて構成する。この練習を通じて、構造に慣れる。
- ライティングエクササイズ さまざまなトピックについてエッセイや短文を書き、PREP法を用いて内容を構成する。
- ビデオ録画 自分のプレゼンテーションや話をビデオに録画し、後で視聴して自己評価する。ポイント、理由、例の明確さをチェックする。
これらの練習方法を通じて、PREP法の適用を自然で効果的なものにし、あらゆるコミュニケーション状況での自信と能力を高めることができます。
PREP法の活用例
PREP法は様々な状況で、有効に活用できる手法です。
- ビジネス会議 新しいプロジェクト提案時に、その目的、必要性、成功事例を説明し、プロジェクトの重要性を強調する。
- 論文やレポート 論文の主要部分を明確にし、その根拠となるデータや研究を引用し、再び主要部分を強化する。
- 面接 特定のスキルや経験が職務にどのように役立つかを説明し、具体的な経験例を挙げて、そのスキルがいかに有効かを強調する。
- セールスプレゼンテーション 製品の特定の機能を強調し、それが顧客の問題をどのように解決するかを説明し、実際の顧客事例を示す。
- 個人的な説得 友人や家族を何かに説得する際、その利点を指摘し、なぜそれが役立つのか理由と例を挙げて説明する。
- カスタマーサービス 顧客の問題を認識し、その解決策の理由を説明し、類似の成功例を示して解決策の有効性を再確認する。
まとめ
「PREP法で伝える力を磨く!わかりやすい話し方と書き方のテクニック」というタイトルで、お届けしてきました。
わかりやすく伝える話し方や書き方のテクニックが身につけば、ストレスも軽減できそうですね。
私は普段から人にわかりやすく物事を伝えようと心がけてはいますが、つい理由から先に言ってしまいがちです。
そこで、話の出だしは必ず「結論から言うと」から始めてみようと思います。
そして「なぜなら」と理由と伝え、
「例えば」ということで具体例を挙げ、
最後に「もう一度結論!」と繰り返して、伝える力を磨いていこうと思います。
みなさんもビジネスの上で非常に役に立つPREP法を、普段から活用してみてはいかがでしょうか?
ここまでお読み頂きありがとうございました。